透析に使用する水の作り方

軟水装置

軟水装置は、原水中の硬度成分(主に二価以上の陽イオンCa2+、Mg2+、Al3+等)をNaイオン交換により除去する装置。
イオン交換樹脂は、自ら持っているNaイオンを水道水中にある陽イオンと置換するが、陽イオンの種類により選択性が異なる。この反応は、交換樹脂にNa+が残っている間は継続するが、Na+が置換に消費されるとイオン交換能力が減衰し軟水化できない。
この場合は濃厚食塩水(NaCl)を用い、二価以上の陽イオンとNa+の再置換を行い、交換樹脂の再生が必要とされる。通常この再生工程は装置に内蔵されるタイマにより夜間自動運転される。

カーボンフィルター(活性炭濾過)

多孔質活性炭の触媒および吸着能力を利用して、遊離塩素、クロラミン、有機物を除去する装置。
活性炭濾過装置の能力不足が発生した場合、目的物質の除去が不能となり、臨床的に多大な影響を及ぼす。
したがって、活性炭濾過装置の出口において、総残留塩素濃度が基準値(0.1mg/L)以下にあることを確認する。

ROモジュール(逆浸透装置)

RO法とは、RO膜を介して一次側溶液に浸透圧以上の圧力を加えることにより水成分がRO膜を濾過してくる現象を利用した膜分離法である。
この方法により水道水中の溶解イオン、有機物、バクテリア、パイロジェン等をほぼ完全に除去することが可能で、透析用水を作成するうえで必要不可欠の装置である。

※日本臨床工学技士会 透析液等安全委員会 透析液清浄化ガイドラインVer.2.01より