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上顎臼歯部に確実で安全なインプラント治療を行うには
この患者さんは左上臼歯部に、入れ歯ではなくインプラントを希望して来院されました。
第一大臼歯部と第二大臼歯部に1本ずつ埋入したかったのですが、CT画像を見ると上顎洞内に上顎嚢胞がありました。 耳鼻科医に相談したところ、この上顎嚢胞というのは臨床的に鼻にあまり症状が出ないので、治療の対象とはしないということでした。たとえ耳鼻科で薬を処方したとしても、嚢胞の大きさが小さくなることはない。ということは、上顎洞底挙上手術をしないで、何とかインプラントを埋入しなければならない症例でした。 ではどうしたかというと、第一大臼歯部には、ショートインプラントを入れることができました。また第三大臼歯、つまり親不知に近い部分にも、ぎりぎりでインプラントが可能でした。 この方法なら上顎洞には全く手をつけないで手術が可能でしたので、その位置に2本のインプラントを入れ、ブリッジタイプのインプラント治療をきっちりきれいに行うことができました。 ◆パノラマ写真 要するに、上顎臼歯部にインプラントを入れる治療は難しいということです。当院には、そのような患者さんが集まって下さっている気がします。 このように、上顎臼歯部にインプラント治療を確実にできるのは、外科的手技に慣れていること、静脈内鎮静法を行える麻酔科医がいるということ、そして術前に耳鼻科的治療が必要な場合は、耳鼻科医との連携もできていること。そしてこれが最も大きな強みだと思いますが、口腔領域と耳鼻科領域の両方を検査できるCTの設備を持っているということが挙げられると思います。 これらの要素全てがそろっていなければ、上顎洞底挙上手術を伴う確実で安全なインプラント治療は出来ないと思います。
第一大臼歯部と第二大臼歯部に1本ずつ埋入したかったのですが、CT画像を見ると上顎洞内に上顎嚢胞がありました。 耳鼻科医に相談したところ、この上顎嚢胞というのは臨床的に鼻にあまり症状が出ないので、治療の対象とはしないということでした。たとえ耳鼻科で薬を処方したとしても、嚢胞の大きさが小さくなることはない。ということは、上顎洞底挙上手術をしないで、何とかインプラントを埋入しなければならない症例でした。 ではどうしたかというと、第一大臼歯部には、ショートインプラントを入れることができました。また第三大臼歯、つまり親不知に近い部分にも、ぎりぎりでインプラントが可能でした。 この方法なら上顎洞には全く手をつけないで手術が可能でしたので、その位置に2本のインプラントを入れ、ブリッジタイプのインプラント治療をきっちりきれいに行うことができました。 ◆パノラマ写真 要するに、上顎臼歯部にインプラントを入れる治療は難しいということです。当院には、そのような患者さんが集まって下さっている気がします。 このように、上顎臼歯部にインプラント治療を確実にできるのは、外科的手技に慣れていること、静脈内鎮静法を行える麻酔科医がいるということ、そして術前に耳鼻科的治療が必要な場合は、耳鼻科医との連携もできていること。そしてこれが最も大きな強みだと思いますが、口腔領域と耳鼻科領域の両方を検査できるCTの設備を持っているということが挙げられると思います。 これらの要素全てがそろっていなければ、上顎洞底挙上手術を伴う確実で安全なインプラント治療は出来ないと思います。
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