院長ブログ

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全身疾患のある患者さんに対し静脈内鎮静法を用いて2本のインプラントを埋入した症例

70代の男性です。 左下の臼歯部欠損でインプラント治療を希望して来院されました。 この患者さんは全身疾患があり、全身管理をしっかりと行ったうえで手術を行いたかったケースで、歯科麻酔専門医の協力のもと静脈内鎮静法を用いて2本のインプラントを埋入しました。 口腔内の環境は非常によく、手術自体は最も基本的なインプラントなので、短時間で無事終了することができました。所要時間は30~40分程度でした。 私は1本あたり15~20分という短時間でインプラント埋入を行っています。これまで1万本以上埋入した経験が、診療の速度を速くしているのかもしれません。手術の所要時間が短ければ短いほど、患者さんへの侵襲度を軽減することができます。 この症例でも、やはり術後の腫れや痛みはありませんでした。 ただ、この患者さんは人工透析を行っているので、手術をするタイミング、術後に使う抗生剤の種類と投与方法を健常者に行っているやり方とは変えました。 やはり歯科医は歯の修理屋ではなく、歯科の医師としても、いろいろな全身疾患を持つ患者さんに対応しなければなりません。その患者さんの持病、現在治療中の疾患を充分考え、その症状に合わせてインプラント治療だけでなく歯科治療を行わなければならないと思っています。 3か月後にはインプラントを使った固定式の上部構造が装着されることは間違いありません。そしてまた長期にわたり機能し、審美的にも患者さんの十分な満足度を得られることも間違いありません。 一月は雪が降りましたが、患者さんは降った当日も、その翌日もちゃんと手術のために来院してくださったので、スタッフ一同全力で取り組みました。 お伝えにしにくいのですが、2月、3月は、既にインプラント手術の予約がいっぱいになっております。もちろん、緊急性のある手術につきましては何とか対応させていただくつもりです。 今からですと、5月、6月以降の予約とさせていただくことになると思いますのでよろしくお願い致します。
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