院長ブログ

2013.07.08 インプラント症例

この患者さんは６０代の女性です。左下の奥歯が欠損し、右下の第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯が保存不可能な状態となり来院されました。

そして右下の第一小臼歯の根先部には大きな歯根囊胞（のうほう）が認められました。

治療前　パノラマレントゲン写真

１回の治療で左下臼歯部にインプラントを２本埋入し、それと同時に右下の保存不可能な歯を抜歯し、歯根囊胞（のうほう）を摘出した症例です。

治療後　パノラマレントゲン写真

もちろん静脈内鎮静法を用いているので患者さんが眠っている間に短時間で手術を行いましたが、外科的な治療の回数を減らすため両側の治療を同時に行いました。両側の大臼歯が同時に無くなってしまうと術後何もものが噛めなくなるため、右下臼歯部には一番奥の親不知と犬歯を用いて仮歯をすぐに装着しました。

患者さんは、これだけ大きな外科手術を行ったにもかかわらず、その日の夕食では右側でものが噛め食事ができたことを、とても不思議に思ったとおっしゃっていました。もちろん左下のインプラントに上部構造が装着された後、右下にもインプラントを埋入する予定です。

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