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骨造成の方法と前歯部に骨移植を行った症例

当院には最近、臼歯部だけではなく前歯部へのインプラント治療を希望して来院される方が非常に多くなっています。 前歯が無くなった時、歯を削ったり接着させたりする治療で歯を作るより、インプラントを用いてその欠損部だけできれいな歯を作りたいという方が増えています。 抜歯して即時にインプラントを埋入できる場合と、1か月ほど後に早期埋入が可能な場合は、審美性に富んだ左右対象の綺麗な歯を作ることができます。 しかし、中には抜歯して数年たってから来院される患者さんも少なくありません。その場合は、歯の欠損により骨の唇側が委縮してインプラントの埋入ポジションがかなり高位になるため、出来上がる歯の歯冠長がかなり長くなり、天然歯に調和した審美修復ができないこともあります。 そういったケースでは、骨造成をしてからインプラント埋入しなければ、充分に満足していただけるインプラント治療を行うことができません。 骨造成の方法としては、歯周病の治療で行われるように人工骨を用いて骨造成を行うGBRと、骨量が多く必要な場合は、親知らずの後方の骨もしくはオトガイから骨を採取し、チタン製のスクリューで固定する口腔外科的な骨移植が考えられます。 即時埋入や早期埋入に比べれば、やはり審美性は少し劣りますが、骨移植を行えばかなり良い状態に仕上げることは可能です。 最近は、このような治療を希望する患者さんも増えています。 こちらは60代の女性です。 オトガイから採取した骨(10㎜×10㎜)をチタン製のスクリューで固定しました。 4か月後に骨と骨が生着したら、チタン製のスクリューを撤去してインプラントを埋入する予定です。
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