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高齢者に対し、外科的侵襲度の少ないフラップレスインプラント手術を行った症例

この患者さんは80歳の女性です。部分入れ歯を装着していたのですが、それを固定式の綺麗な歯にしたいということでインプラント治療を行いました。
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80歳というご高齢のため、できるだけ外科的侵襲を少なくしたいと考えました。そこで行ったのが、歯牙支持型のサージカルガイドを用いての治療です。
友生歯科医院 無断転載・複製禁止 歯牙支持型サージカルガイド 友生歯科医院 無断転載・複製禁止 歯牙支持型サージカルガイド
サージカルガイドは、専用のパソコンソフトを使ってCT画像を解析し制作しますが、特に粘膜支持型や歯牙支持型のサージカルガイドは、コンピューター上の設計が正確で、出来上がったガイドの精度が高ければ、非常に良いインプラント治療を行えるということがわかっています。 粘膜・歯牙支持型サージカルガイドの優れた点は、手術時に骨膜や粘膜を開くことなく、ガイドに基づいて上からドリルすれば正確にインプラントを埋入できるという事です。これを「フラップレスインプラント埋入手術」と言い、患者さんへの侵襲は極めて少なくすることができます。 この患者さんの場合、手術は1時間以内で終わり、なおかつ翌日来院された時には腫れも痛みもありませんでした。 以前ご友人から「一度の手術で4本も埋入すると、もしかしたら顔が腫れたり、痛みが出たりして大変なんじゃないの」と心配されたということで、当初不安もあったそうです。しかし、その心配をよそにまったく痛みも腫れも無かったので、ご自分でもびっくりしておられました。
友生歯科医院 無断転載・複製禁止 インプラント治療前 パノラマレントゲン写真 友生歯科医院 無断転載・複製禁止 インプラント治療後 パノラマレントゲン写真
高齢者に対しインプラント治療を行う場合、とくに多数歯のインプラントを埋入するケースでは、この「フラップレスインプラント埋入手術」が非常に有効と考えます。そのためにも基本として、精度の高いサージカルガイドを作ることが重要だと思います。 このフラップレスインプラント治療によってつくられる最終補綴物はとてもきれいで、患者さんにとって満足度の高いものです。なぜなら、この治療ではまず患者さんがこうなりたいと希望する歯の完成図を作り、そこから逆算してインプラントをどこに埋入したら良いかをコンピューターで解析して、サージカルガイドを作るからです。 その精度の高いガイドに基づいてフラップレスで手術を行えば、患者さんに痛みや腫れはなく、できあがった最終補綴物は最初に患者さんが希望したものになります。 医学はどんどん進んでいると思います。
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