2つのテクニックを使って3本のインプラントを埋入した症例
50代の女性です。左上の臼歯部欠損で来院されました。
左上の3番、4番、6番に3本のインプラントを埋入しました。
この症例では、日常的に行っている2つのテクニックを使用しています。3番部は、頬舌的に骨が委縮していたため、インプラントを埋入した後に人工骨を用いた骨造成(GBR)が必要でした。
4番部は、一般的に行われているインプラント埋入です。6番部は、ラテラルウィンドウテクニックによる上顎洞底挙上手術を行ってインプラントを埋入しました。
この症例では、これら2つのテクニックを同時に行うことが求められ、しかも時間制限は2時間以内でした。
この症例から言えることは、これらのテクニックはどれか一つできれば良いということではないということです。全てができなければダメなんです。このことは、私が常に当院の先生方にお話ししていることです。
これらのテクニックのうち、どれか一つでもできなければ、治療の結果としてはゼロになってしまいます。
治療や手術は、常に足し算ではなく掛け算だということです。
一つのテクニックがゼロであると、その治療全てがゼロになってしまうのです。
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