「ザイブ インプラント システム」の臨床応用例 その2
本日は、「ザイブ インプラント システム」の臨床応用例 症例2をご説明いたします。
できるだけ短い期間での治療を希望した患者さんの症例です。
ザイブ インプラント システムで治療することにより、従来のインプラント治療より1~2ヶ月も治療期間を短縮することができました。
この治療法は友生歯科医院で行っている治療法のひとつで、治療したくても歯科へ通う時間がなくて、とお悩みの方におすすめできるインプラント治療法です。
【症例概要】 患者は35歳女性。反対咬合の改善と審美歯科治療希望を主訴に来院。以前より反対咬合や歯並びの悪さを気にしていたが、矯正治療に費やす期間が長いことなどから放置していた。 初診時の口腔内所見では反対咬合を示し、前歯部の咬合関係は、overjet-2mm、上下顎配列正中は不一致で下顎前歯部正中は上顎前歯部正中より4mm右側に偏位し、空隙も認めた。 側方頭部X線規格写真におけるセファロ分析の結果SNA87°、SNB84°、ANB3°、U-1 to FH Plane122°、L-1 to Mandibular101°などから、Skeletal ClassⅢ and Dental ClassⅢ with space dentition(骨格性下顎前突症:AngleⅢ級)と診断した。 患者は長期間におよぶ矯正治療には同意せず短期間での治療を希望し、またさらに咬合関係だけでなく全顎的な審美的要求も強いことから、治療方法は顎矯正治療(全身麻酔下による下顎前歯部歯槽骨切り術)と審美歯科治療(前歯部:ラミネートベニヤ、臼歯部:インプラント支台オールセラミック修復)の併用療法とした。 右下臼歯7番5番は予後不良で保存不可と判断し抜歯後、右下臼歯7番6番部にインプラント埋入、プロビジョナル レストレーションをセットし咬合を安定させた。 次にKöle法に準じた下顎前歯部歯槽骨切り術を施行し、チタン製メタルプレートを使用し、骨片固定した。 術後3ヶ月経過した後、抜歯窩歯槽骨が新生骨により連続性が保たれていることを確認し、静脈内鎮静下において右下臼歯5番4番部にザイブ インプラントを埋入、新生骨部において十分な初期固定が得られた。 さらに人工骨を充填し、骨量を十分確保した。 その後、最終補綴・審美歯科治療を行い、終了時、正中は一致し反対咬合も改善した。 現在、経過良好で患者からも十分満足を得られている。 【考察】 近年、審美歯科に対する要求は高まっているものの、成人患者にとって歯列不正や反対咬合などの歯科矯正治療は時間的制約が大きく、審美性を求めながらも未治療のまま病悩期間の長いケースが多く見られる。 本症例のように歯性・骨格性AngleⅢ級のような症例では、補綴治療単独や矯正治療単独の治療方針だけでは問題は解決されず、患者の審美的要求にも十分に応えられない。 このような場合は、顎矯正手術とインプラント治療の併用により、治療期間を大幅に短縮できるだけでなく、機能・形態・審美面において十分満足できる結果が得られる。 本症例に用いたザイブ インプラントは、優れた初期固定と表面性状によりオッセオ インテグレーションが獲得しやすく、従来のインプラントに比べ治療期間が1~2ヶ月短縮される。 また、テンポラリーやプロビジョナル レストレーション用のシンプルで操作性のよい補綴コンポーネントが充実しており、補綴治療における審美性の向上が達成できる、というメリットがある。 患者の機能的かつ審美的要求に対し、ザイブ インプラントの有する安定性・審美性の果たす役割は大きいといえる。
【症例概要】 患者は35歳女性。反対咬合の改善と審美歯科治療希望を主訴に来院。以前より反対咬合や歯並びの悪さを気にしていたが、矯正治療に費やす期間が長いことなどから放置していた。 初診時の口腔内所見では反対咬合を示し、前歯部の咬合関係は、overjet-2mm、上下顎配列正中は不一致で下顎前歯部正中は上顎前歯部正中より4mm右側に偏位し、空隙も認めた。 側方頭部X線規格写真におけるセファロ分析の結果SNA87°、SNB84°、ANB3°、U-1 to FH Plane122°、L-1 to Mandibular101°などから、Skeletal ClassⅢ and Dental ClassⅢ with space dentition(骨格性下顎前突症:AngleⅢ級)と診断した。 患者は長期間におよぶ矯正治療には同意せず短期間での治療を希望し、またさらに咬合関係だけでなく全顎的な審美的要求も強いことから、治療方法は顎矯正治療(全身麻酔下による下顎前歯部歯槽骨切り術)と審美歯科治療(前歯部:ラミネートベニヤ、臼歯部:インプラント支台オールセラミック修復)の併用療法とした。 右下臼歯7番5番は予後不良で保存不可と判断し抜歯後、右下臼歯7番6番部にインプラント埋入、プロビジョナル レストレーションをセットし咬合を安定させた。 次にKöle法に準じた下顎前歯部歯槽骨切り術を施行し、チタン製メタルプレートを使用し、骨片固定した。 術後3ヶ月経過した後、抜歯窩歯槽骨が新生骨により連続性が保たれていることを確認し、静脈内鎮静下において右下臼歯5番4番部にザイブ インプラントを埋入、新生骨部において十分な初期固定が得られた。 さらに人工骨を充填し、骨量を十分確保した。 その後、最終補綴・審美歯科治療を行い、終了時、正中は一致し反対咬合も改善した。 現在、経過良好で患者からも十分満足を得られている。 【考察】 近年、審美歯科に対する要求は高まっているものの、成人患者にとって歯列不正や反対咬合などの歯科矯正治療は時間的制約が大きく、審美性を求めながらも未治療のまま病悩期間の長いケースが多く見られる。 本症例のように歯性・骨格性AngleⅢ級のような症例では、補綴治療単独や矯正治療単独の治療方針だけでは問題は解決されず、患者の審美的要求にも十分に応えられない。 このような場合は、顎矯正手術とインプラント治療の併用により、治療期間を大幅に短縮できるだけでなく、機能・形態・審美面において十分満足できる結果が得られる。 本症例に用いたザイブ インプラントは、優れた初期固定と表面性状によりオッセオ インテグレーションが獲得しやすく、従来のインプラントに比べ治療期間が1~2ヶ月短縮される。 また、テンポラリーやプロビジョナル レストレーション用のシンプルで操作性のよい補綴コンポーネントが充実しており、補綴治療における審美性の向上が達成できる、というメリットがある。 患者の機能的かつ審美的要求に対し、ザイブ インプラントの有する安定性・審美性の果たす役割は大きいといえる。
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