インプラント治療が10年ぶりの患者さんにサージカルガイドを使って2本のインプラントを埋入した症例
60代の男性です。
もう10年以上前になりますが、右上の1番2番3番に対し、1番、3番部にインプラントを埋入してインプラントのブリッジを装着した患者さんです。
このたび、左上1番に炎症が起きて抜歯の適応となり、今回もインプラント治療を選択されました。
10年前は、サージカルガイドが主流ではなかったのですが、今はガイドを使った手術があり低侵襲ですとお伝えしたところ、それをお願いしますと希望されました。
ガイドを使う場合も、抜歯してすぐにインプラントを埋入する抜歯時即時埋入という方法があるのですが、私は最近あまり行っていません。抜歯した後、1カ月ほど治癒を待ってから埋入する早期埋入という方法をとっています。
ある程度、骨の治癒、骨膜、粘膜の治癒を待ってからフラップレスで手術を行うようにしています。
この患者さんも術後、ほとんど腫れも痛みもなかったのでびっくりされ、「前回の手術とはまるで違うのですね」とお褒めの言葉をいただきました。
ほかの歯を使った仮歯を入れ、3か月後にはインプラントを使った仮歯を作って、最終的な上部構造を作っていく予定です。
口腔内の環境も良く、患者さんとインフォームドコンセントもよくとれているので、治療しやすかった症例です。
最近は、サイナスリフトまたは、このような審美領域のインプラント治療を行うことが非常に多くなっています。
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