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上顎臼歯部欠損に対しサイナスリフトとGBRを行い、2本のインプラントを埋入する症例

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50代の女性です。インプラント治療を希望して来院されました。この症例を見てもわかるとおり、つくづく日本人は上顎臼歯部の骨が無いと感じます。 20160315_7 20160315_8 20160315_9 今回インプラントを埋入するのは、左上の5番、6番です。5番部は、6番部に比べて骨の垂直的な距離はあったのですが、水平的距離(骨の幅)が不足していました。 この手術の計画としては、6番部にサイナスリフトを行ってインプラントを埋入し、5番部には水平的な骨の造成(GBR)を行い、その結果状態がよければ2本のインプラントを埋入する。もしまた状態が整っていなければ、6番部に1本だけ埋入して、後から5番部に埋入するという方法を考えました。 実際にオペをおこなったところ、6番部にはサイナスリフトを行い、きれいにインプラントを埋入しましたが、5番部はGBRだけに留めました。 20160315_13 20160315_10 20160315_11 20160315_12 インプラントは焦る治療ではないので、確実で長期的成功が期待できる方法をとります。安全・確実に治療を行うため3ヶ月後5番部にインプラントを埋入する予定です。 ただ歯を作るタイミングとしては、6番は待つ時間が6ヶ月、5番は埋入までに3ヶ月プラス待つ時間が3ヶ月。結果的に歯が出来上がるのは、2本同時になると説明させていただきました。 サイナスリフトは非常にデリケートな手術です。治療前に、難しさや術後の偶発症をきちんと説明します。しかし実際は痛がる方はほとんどいらっしゃいません。むしろ腫れることに対しての充分な説明を行うよう心がけています。 インプラントに限らず、どんな治療でも治療前に充分な医療面接を行うことが重要であると思います。
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