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乳歯が晩期残存していた患者さんに対し、ラテラルウィンドウテクニックを用いてサイナスリフトを行った症例

乳歯が晩期残存していた患者さんに対し、ラテラルウィンドウテクニックを用いてサイナスリフトを行った症例

このところ、サイナスリフト(上顎洞底挙上手術)の患者さんが多くなっています。 

この方は、30代の女性です。左上の5番が先天的に欠如していました。本来なら10歳くらいで乳歯から抜け替わるのですが、後継永久歯が無いため、乳歯が晩期残存している状態でした。

後継永久歯が無い乳歯というのは、歯根の吸収が行われないため、ある程度長く残って使えます。さすがにいつかは脱落するため、インプラントかブリッジか選択することになります。

この患者さんは5年ほど前に当院でインプラント治療を受けており、今回もインプラントを希望されました。

今回、まずはラテラルウィンドウテクニックを用いて、サイナスリフトを行いました。この患者さんの場合は、既存骨が1~2ミリほどしかなく、サイナスリフトとインプラント埋入を同時に行うことができなかったため、サイナスリフトの2回法で行うことになりました。

約4か月後に、骨造成したところにインプラントを埋入する予定です。2回法になることは、術前のCT検査を行った際、患者さんにカウンセリングで説明していたので、特に問題はありませんでした。

やはり、本来ならできるだけ手術回数は減らしたいので、既存骨が4~5ミリ位ある場合は、サイナスリフトの1回法で骨造成とインプラント埋入を同時に行っています。

術前 CT画像

術後 CT画像

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