全身疾患を持つ患者さんに対し、静脈内鎮静法を用いてサイナスリフトとインプラント埋入を行った症例
60代の女性です。全身症状として、肝臓疾患、高血圧、高脂血症、甲状腺機能低下症などがあり、以前、地域中核病院で右上の6番、7番部にインプラント治療を受けた時は、入院して、全身麻酔でサイナスリフトとインプラント埋入を行ったそうです。
「反対側は、静脈内鎮静法を用いて当院でインプラント治療ができますよ」とお伝えしたところ、「入院はしたくないし、全身麻酔も嫌なので、そのほうが良いです」とおっしゃって当院でサイナスリフトとインプラント埋入を行いました。オペ時間は2時間ほどでした。
通法どおり上顎骨に窓開けしましたが、上顎洞の側壁の骨が非常に分厚い方でした。こういうケースはオペに時間がかかります。
側壁の骨をできるだけ薄くして、アプローチしました。Xiveインプラントを2本埋入し、洞粘膜を挙上した下の空間に骨補填材を入れました。
翌日、消毒のために来院された際は多少腫れがあり、内出血もありましたが、予め手術後に腫れると予想される顔貌の絵を描いてお渡ししていたため、驚かれることはありませんでした。
外来で、しかも2時間ほどの手術でできたので、患者さんは満足し、喜んで下さいました。 6か月後には、上部構造の製作に移行していく予定です。
術前 CT画像
術後 CT画像 1
術後 CT画像 2
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