院長ブログ

審美歯科治療

2012.04.02 インプラント以外の臨床例

この患者さんは５０代後半の女性です。左上２番、３番が欠損し来院されました。

当初、インプラント治療も考えましたが、３番部の骨がとても薄くて、今の状態でインプラントを埋入すると３番に入れる歯がとても長くなってしまいます。前歯中央の１番と１番は、他院で根管治療などを受けた失活歯（神経を抜いた歯）だったので、当院で再度根管治療を行ってメタルコアを装着。

そして、右上１番から左上５番までのポーセレン（セラミック）のブリッジを装着しました。

ご本人は、形、色、ともに非常に満足し喜んで下さいました。必ずしもインプラントでなくても、ブリッジでも良い結果を出すことはできます。審美領域においては特にそう思います。欠損補綴の第一選択肢はインプラントですが、その方の要求やCT検査による骨の量などを考慮して、時にはブリッジにすることもあります。大切なことは、患者さんが求める治療内容に、こちらが提供する治療をいかに合致させるかだと思います。