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異なるシステムを組合せて5本のインプラントを埋入した症例

異なるシステムを組合せて5本のインプラントを埋入した症例

このところ、1回の手術で8本、10本など多数のインプラントを埋入するケースが増えています。
 サージカルガイドを使うことで短時間に多数のインプラントを埋入できるのですが、中には手術が簡単に終わらないこともあります。
写真は、50代の女性です。ガイドシステム使い、1回の手術で5本のインプラントを埋入する手術を行いました。結果的には無事埋入できたのですが、予想以上に時間がかかりました。
インプラントが骨の中に深く入りすぎた場合、手術の最後にそのインプラント体に装着するジンジバルフォーマー(ヒーリングアバットメント)との接続が難しくなることがあります。その理由は、インプラント体の直径より、ジンジバルフォーマーの直径の方が大きいため、それが骨にあたって接続できないことがあるからです。
この症例の場合、インプラント体はスウェーデン製ですが、深く入ったためにジンジバルフォーマーの接続が難しく、最後のドリルはドイツ製のシステムのものを使いました。骨の形状を変えることで接続が可能になりました。異なるシステムを組み合わせて手術できたのは、日頃から複数のシステムを使い分けているからだと思いです。
 このように手術中、想定外のことに遭遇することはあります。サージカルガイドだけに頼らず、従来から行われている骨膜粘膜を剥離して手術を行うテクニックを習得していなければ、このような対応はできないと思います。無事に手術を終えられたのは、どんな対応策をとればよい結果につながるか、これまで数多くの経験を積んできた結果だと思います。

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