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臼歯部のインプラント治療が完了し食生活が改善された症例

70代の男性です。臼歯部欠損で、局部床義歯(取り外し式の部分入れ歯)を入れていました。6か月前からインプラント治療を行い、最近臼歯部に対する上部構造の補綴がすべて完了しました。 ご本人は最初から前歯部の審美修復も希望されていましたが、臼歯部の噛み合わせをある程度インプラントで改善し、安定させてから前歯部の治療に移行した方が良いというお話をして、前歯部の治療は待時していました。 今後は前歯部にブリッジを用いて審美修復していく予定です。 臼歯部が入れ歯から固定式のブリッジに変わったため、非常にものが噛みやすくなったと驚いておられました。  これまでお寿司屋さんから足が遠のいていたということですが、装着して1週間後に来院された時、食べたかったタコやイカ、アワビなどを美味しく食べられるようになったと喜んでおられました。 これは傾向として言えることですが、インプラント治療をしてよく噛めるようになった患者さんの1年後、2年後の様子を見ると、だんだん太っていかれるのがわかります。食生活が変わったことの影響だと思います。 また、インプラント治療後の変化として、気持ちが前向きになり、女性はお洒落に気持ちが向くようです。お化粧や持ち物が、お洒落なものに変わるように感じます。 今後、治療前と治療後で食べられるものの評価を行うことも、一つの研究テーマかなと思います。 インプラント治療は、ただ欠損した部分に人工歯根を入れて歯を作れば良いというものではありません。その方法は、治す順番、時期、流れ、コスト、患者さんの要求度などによってケースバイケースで、患者さんが充分理解して下さったうえで成り立ちます。そのためにも、治療前の医療面接は最重要であると思います。
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