骨吸収を伴ったインプラント周囲炎に対し、β‐TCPによるエアーアブレージョンを行った症例
50代の女性です。他院で埋入したインプラントですが、6年以上全くメインテナンスをしていなかったため、ブラッシング時にインプラントの周りから出血してくるということで当院に初診で来院されました。
左下のインプラントの周囲が炎症を起こし、骨吸収されています。 私は2012年、クインテッセンス出版株式会社から依頼を受け、パシフィコ横浜でCAD/CAMミーティングでプレゼンテーションを行いました。その時に話をしたβ‐TCPによるエアーアブレージョンを行い、インプラントの周りに付着している汚染物質を除染。そこに自家骨と人工骨を充填し吸収性メンブレムで固定して、インプラント周囲炎をリカバリーしました。 インプラント周囲炎に対する治療方法で一番重要なのは、インプラント周囲粘膜炎の状態のうちに早期発見し、治療を施すこととされていますが、中にはこの患者さんのように、ごく稀ではありますが骨の吸収を伴っているケースもあります。その場合は、インプラントの表面の性状や形態を充分考慮して、それに合ったリカバリー治療を行うことが重要です。 インプラントの表面性状には色々な種類がありますが、このようなSLA表面を持つインプラントに対しては、β‐TCPによるエアーアブレージョンは有効であると私は考えています。
左下のインプラントの周囲が炎症を起こし、骨吸収されています。 私は2012年、クインテッセンス出版株式会社から依頼を受け、パシフィコ横浜でCAD/CAMミーティングでプレゼンテーションを行いました。その時に話をしたβ‐TCPによるエアーアブレージョンを行い、インプラントの周りに付着している汚染物質を除染。そこに自家骨と人工骨を充填し吸収性メンブレムで固定して、インプラント周囲炎をリカバリーしました。 インプラント周囲炎に対する治療方法で一番重要なのは、インプラント周囲粘膜炎の状態のうちに早期発見し、治療を施すこととされていますが、中にはこの患者さんのように、ごく稀ではありますが骨の吸収を伴っているケースもあります。その場合は、インプラントの表面の性状や形態を充分考慮して、それに合ったリカバリー治療を行うことが重要です。 インプラントの表面性状には色々な種類がありますが、このようなSLA表面を持つインプラントに対しては、β‐TCPによるエアーアブレージョンは有効であると私は考えています。
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