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CT画像診断より舌側へ傾斜させてインプラントを埋入した症例

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50代の女性です。 とても怖がりの方ですが、当院には長く通っていただき安心して治療を受けて下さっています。 5年ほど前に臼歯部の欠損で来院され、上顎洞底拳上手術を行って上顎に6本のインプラントを埋入しました。 今回は右下の臼歯部が欠損し噛みにくいということで、インプラント治療を行いました。 一見、パノラマレントゲンでは垂直的にも水平的にも骨が充分あるかのように見えました。ただ、実際にCTを撮ってみると神経までの距離は13㎜ほどあるものの舌側の骨が無く、パノラマだけで治療計画を立てていたら非常にリスクが高かったことがわかりました。 20160926_01 20160926_02 こういったケースはよくあることで、インプラントを少し舌側に傾斜しながら埋入しなければ、下顎骨の舌側にある動脈を損傷する可能性が高くなります。 結果的にはCTで確認し、舌側の動脈を温存した状態で適切なポジション、適切な深さに埋入することができました。 20160926_6 20160926_04 20160926_05 手術は短時間で終わりましたが、改めて術前のCTによる精査、治療計画を怠ってはいけないと感じました。 当院の先生方にも、せっかく歯科用CTを完備しているのだから、この最高の画像診断を治療に活用するようにと常々指導しています。
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