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PMMAを使って上顎前歯部の仮歯を製作し、2か月かけて患者さんの希望する最終補綴物を装着した症例

40代の女性です。上顎前歯部への審美インプラント治療を希望して来院されました。

欠損部位は、上顎右側の1番、2番、左側の1番、2番です。   

今から3か月ほど前、インプラントを2本埋入しました。右上の3番は、歯根端切除手術を同時に行い、保存しました。左上の3番はジルコニアを用いて審美治療を行いました。

インプラントが骨に生着するまでの約3か月間、残存歯の左上3番と右上3番を使った仮歯を装着し、インプラントが骨に生着した後は、インプラントを用いた仮歯を装着しました。

そしてつい先日、最終的な上部構造を装着しました。

この患者さんは、前歯の形や色にとてもこだわる方で、インプラントの仮歯を装着した後、最終的に歯が入るまで約2か月時間をかけました。

歯の長さを長くしたり、厚みを削ったり。唇が歯に引っ掛かるのを治したりしました。

できるだけご要望に応えてご本人の希望する形、色を復元し、最終補綴物に反映させることができました。

PMMAは、口腔内スキャナーを使って口腔内のデータを読み取れば、当院の院内技工所のミリングマシンを使って仮歯を製作することができます。

最近は、インプラントに限らず天然歯の修復においても、ほとんどのケースでPMMAで仮歯を製作して装着しています。

これにより、患者さんの治療時間は著しく短縮されました。

術後 パノラマ写真

 

歯根端切除手術により保存

上顎に2本インプラントを埋入

PMMAによる前歯部の仮歯

最終的な上部構造を装着

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