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サイナスリフトを行いインプラントを使って連続2本のインプラントを埋入した症例

インプラント

50代の女性です。左上の4番、5番欠損で来院されました。

歯科麻酔専門医の立ち会いのもと、脈内鎮静法を用いてサイナスリフトを行い、1回法で4番、5番部に2本のインプラントを埋入しました。

使用したのは、スイスのS社製BLXインプラントです。

インプラントシステムには、その上に載せるアバットメントとの接続タイプが2種類(バットジョイントとプラットフォームシフティング)あります。この患者さんのように連続2歯でインプラント間の距離がとれない症例では、骨の吸収をある程度抑制できるプラットフォームシフティングのインプラント体を使用するのが良いと思います。

ただ、他社から発売されているプラットフォームシフティングのインプラント体は、形状がルートフォームではなく円筒形のストレートタイプです。サイナスリフトを行う場合は、傾斜のある形状が向いてると判断しているため、S社製を選択しました。

そして、術前のCT検査を行ったところ、上顎骨のちょうど窓開けする部分に後上歯槽動脈の枝が走行していることがわかりました。動脈を切らざるを得ないので、ある程度の出血を覚悟して手術を進めました。これまで数多くの症例を経験し、同様の手術も行ってきたので、器具や薬剤を準備し動脈の止血ができると判断してのことですが、今回はそれほど出血もありませんでした。

初期固定も30Ncm獲得できました。

窓開けまでの時間は15分。洞粘膜の挙上が約20分。ゆっくりと慎重に手術を行い、インプラント体を2本埋入して、オペ時間は1時間30分でした。

術前 CT画像

術後 CT画像

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