大きな歯根嚢胞を切除・抜歯してインプラント治療を行い、一年後に上部構造を装着した症例
この患者さんは他院からの紹介で来院された30代の女性です。
1年ほど前、ある歯科医院の先生から「外科的治療が必要なので治してほしい」と依頼があり、来院されました。
本来、このような口腔外科的治療を必要とする患者さんは、地域中核病院や大学病院へつなげるケースが多いのですが、そのような病院では外科的な治療を行った後、どのような歯をつくっていくかという歯の修復治療のプランニングがうまくいかないこともあります。そうなると、患者さんがいろいろな医療機関を転々とすることにもなりかねません。
当院は外科的治療から、歯の修復、メインテナンスまで一貫して行えるということで、近隣の歯科医院からの紹介で来られる方が結構いらっしゃいます。
この患者さんは、右下の臼歯部に直径1.5㎝×1.5㎝くらいの大きな歯根嚢胞があり、それが隣の大臼歯の歯根の先端まで大きく膨れあがって大臼歯を2本抜歯しなければならなくなりました。
嚢胞があまりにも大きかったので、最終的な歯が入るまでには1年くらいかかるだろうとご本人に説明し、静脈内鎮静法を用いて歯根嚢胞の切除と抜歯を行いました。
その後、GBR(骨造成法)を行い、インプラントを埋入できる状態に準備を整え、インプラントを埋入して約1年後に上部構造を装着することができました。
他にも治す歯があるので、今後順番に治療を進めていこうと考えています。インプラントの歯が入ったことでしっかりと噛めるようになり、ご本人も安心しておられました。
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