全身疾患を持つ患者さんに対し充分な問診や検査を行ったうえで上顎洞底挙上手術を行い、インプラントを埋入した症例
60代男性です。左上の4、6、7番欠損で来院されました。
当院でインプラント治療を受けたご友人から、「インプラントにするならここへ」と勧められたということで、最初からインプラント治療を選択されました。
ただ、この方には糖尿病、高血圧症などの全身疾患があったため、術前に血液検査の結果を持ってきていただきました。とくに糖尿病に関してヘモグロビンA1cという測定値がありますが、その1年分の数値の提出をお願いしました。そして術前に歯科麻酔専門医による問診を受けていただき、不整脈がないか心電図で検査を行ったうえで、手術を行いました。
高血圧症があるため、静脈内鎮静法を用いて
心拍数や血圧をコントロール下で行ったほうが出血量も少なく、手術がしやすいです。
とくに高齢者で全身疾患を持つ患者さんに上顎洞底挙上手術を行う際は、術前の検査を充分に行うようにしています。
手術は約2時間かかりましたが、洞粘膜を損傷することなく通常どおりインプラントを埋入することができました。
6か月後には、上部構造を装着できると思います。
この方は他にも治療が必要な歯があるため、その6か月の間に順番に治療を行っていく予定です。
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