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心臓に疾患のある患者さんへのインプラント治療

 最近行ったインプラント治療で多いと感じているのが、心臓に疾患のある患者さんです。

 手術で静脈内鎮静法を行う際に立ち会う歯科麻酔専門医も、同様に感じているようです。

 患者さんの中には、静脈内鎮静法を希望しない方もいらっしゃるのですが、健康状態に問題のありそうな患者さんには時間をかけて問診を行い、静脈内鎮静法を受けるよう説得することもあります。心拍数、血圧、心電図の波形などで循環動態を確認しながら手術を行うので、自覚症状の無い患者さんでも心疾患、不整脈などが見つかるケースがかなりあります。

 歯科麻酔専門医が手術に立ち会ってくれることで、患者さんの痛みを取り除くだけではなく、手術中の不安やストレスを軽減でき、安心安全なインプラント治療を行うことができるのです。

 今、当院では先生方に対し、手術中に初めて心臓の疾患を発見するのではなく、初診で問診票を見たりコミュニケーションをとったりする段階で気付き、心電図を取るように指導しています。3つの医院全てに心電図のモニターを設置しているので、それを活用しています。

 私たちは歯科医ではありますが、心電図は読めることが重要であると若い先生方に話しています。

 高齢化社会における歯科治療は、幅広い知識が求められると日々感じています。

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