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林揚春先生とお会いして
日本口腔インプラント学会・学術大会3日目の9月14日(日)。私がニューヨーク大学へ研修に行った時お世話になった、林揚春先生に会場でお会いすることができました。そして、彼と一緒にいろいろな学会発表を聞いてまわりました。
林先生は非常に優秀なインプラント臨床医であり、日本中で彼のことを知らない先生はいないというくらい有名な方です。
私は日頃から、インプラント治療に対する考え方が林先生と似ている点が多いと感じています。
彼はHAインプラントでも非常に有名な先生ですが、今では10種類以上のインプラントを埋入しているということでした。彼はHAだけ使っていると思われている方も多いかもしれませんが、症例によって様々なインプラントを使い分けているということで、お話を聞いていてとても勉強になりました。
中でも今回、彼と話していて盛り上がったテーマがあります。
私がインプラントを埋入してから20年以上経っている症例はいくつもあるのですが、彼もまた、20年近い長期症例をたくさんお持ちです。我々がかつて埋入したインプラントの中には、今はメーカーで製造、使用されていないものもありますから、そのインプラントが多少損傷し修理をする必要が生じた場合はどうするか、彼と語り合いました。どう対応するか、お互いに情報交換しようという話もしました。
確かにインプラント治療は日本でもだんだん普及し、広く行われるようになりました。欠損補綴の方法として非常に優れた方法だと思います。しかし最近は、歯科大学卒業後、研修医となりインプラントを少し勉強した若手の先生も、結構埋入するようになってきました。そういう5~6年にしかならない症例をもつ先生方と、15年、20年という長期症例を持つ我々とでは、考え方も少し違うのかもしれないということも、彼は話していました。
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